管理番号 | 新品 :41607522 | 発売日 | 2024/09/19 | 定価 | 650,000円 | 型番 | 41607522 | ||
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珍しいダキニ天です。通常の、よく見るダキニ天は、狐にまたがっていますが、このダキニ天は狐に立っています。また髪の毛も文珠菩薩と同じく結い方ではなく、髪の毛を結っていません。衣装を平安時代の衣装です。
このダキニ天は、かつて伏見稲荷大社の敷地内にあった愛染寺の作風のダキニ天で、愛染寺のダキニ天供次第書に登場しています。 作は室町後期から江戸時代です。 また歴史背景に、愛染寺が勝手に当時は田舎だった関東や九州に出向いて、稲荷勧請や、既にある稲荷をダキニ天として開眼供養していたため、伏見稲荷は朝廷に訴えかて愛染寺は2回、朝廷から稲荷勧請をするな。と命じられました。 しかし愛染寺は無視し、出向いて行うことに意義がある(庶民が京都までくるのは大変だろう)と信じ続けました。 愛染寺は伏見稲荷の体制が間違っていると信じ、狐にダキニ天を乗せるのではなく、 狐に立つことにより仏として稲荷より上であることを誇示しました。また前途書きましたが、宮廷服を着せ、髪も結わない ダキニ天として正一権化より密教としてのダキニ天が有利であることを誇示し、このような作風になりました。 そして愛染寺は全焼し、残った仏像は、このダキニ天や愛染明王等です。 愛染寺は名前の通り愛染明王も祀ってあり、今出品中の愛染明王も同じところから買取しました。 経年変化による劣化はあります。